腸内細菌の善玉菌、悪玉菌、日和見菌の働き
人間の長い進化の中で70グループの細菌のうち
4グループのみ腸内に棲んでいます。
たった4グループのみなのです。
① バクテロイデーテス
② ファーミキューテス
③ プロテオバクテリア
④ アクチノバクテリア
人間が腸内細菌を選んでいるといわれます。
IgA抗体が腸内細菌を助けるために働いており、
選ばれた細菌のみ
腸内の粘液層に入れるということがわかっています。
胎児には腸内細菌はありませんが誕生の瞬間
口や鼻から細菌が入ってきます。
必要な細菌のみ棲みつかせているのです。
人は腸内細菌と一緒になってはじめて生命体と
言えるのです。
健康な成人の腸内細菌は善玉菌20 %、
悪玉菌10%のバランスになっています。
残りの70%は「日和見菌」といって
、良い 働きも悪い働きもする菌種です。
善玉菌が優勢だと良い働きをしますが
悪玉菌が優勢になると
一緒になって有害物質を作ります。
善玉菌・・乳酸桿菌、ビフィズス菌など
人の腸内に存在する細菌のうち、その活動によって
生み出される代謝物が人の健康維持に貢献するものを
言います。
善玉菌は外から襲いかかる有害な菌をやっつけたり、
免疫力 を高める働きがあります。
腸内菌叢のバランスを良好にし、
悪玉菌の影響を抑える
腸の働きを整え便秘や下痢を予防する
食べ物の消化吸収を促す
ビタミンを合成するなど人にとって
有益な働きをしてくれます。
●腸内の腐敗を進め、下痢や便秘をおこす。
●アンモニア、硫化水素、インドールなどの
有害物質を作る。
●免疫力を弱める。
●発ガン性物質を作る。
日和見(ひよりみ)菌・・
大腸菌(無毒株) 、バクテロイーデス(無毒株)など
●ビタミン合成など有用な働きもするが
悪玉菌優勢時には一緒になって有害物質を作る。
腸内環境を健康に保つには腸内細菌の餌となる
食物繊維やポリフェノールや乳酸菌の摂取が必要です。
現代は肉食に偏ったり、日本古来からの発酵食品の
摂取不足、野菜や食物繊維の不足があげられます。
ぜひこれらを毎日摂り健康に過ごしたいですね。
お乳だけ飲んでいる赤ちゃんの腸内は
95%がビフィズス菌で、
圧倒的に善玉菌優勢の状態ですが、
大人と同じ食べ物を食べるようになると
悪玉菌や日和見菌が増えてきます。
体内の健康を作っていくうえで大切な乳酸菌が
ビフィズス菌ですが年齢とともに減少していきます
ヨーグルトや納豆、チーズ、みそ、漬物(すぐき漬け・キムチ)
などの発酵食品にはビフィズス菌が多く含まれています。
効率よく、乳酸菌を摂取するには、善玉菌を増やす
(乳酸菌サプリも良いと言えるかもしれません